研究課題
若手研究(B)
本研究は、弥生時代から古墳時代の玉類について、副葬時の使用方法やセット構成に着目して流通・消費の具体像を検討した。その結果、弥生時代後期に玉類は地域社会で組み合わせられるパーツとして流通していたが、古墳時代前期には装飾品を構成するセットの状態で近畿中枢から配布されることを明らかにした。このことから、古墳時代の開始とともに玉類の流通が広域的政治秩序の再生産のための戦略的な物財の授受に組み込まれたことが示唆された。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 5件)
考古学は科学か:田中良之先生追悼論文集
巻: 下 ページ: 605-624