研究課題/領域番号 |
15K16885
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 相模女子大学 (2017-2018) 山形大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
山本 匡毅 相模女子大学, 人間社会学部, 准教授 (30455555)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | サプライチェーン / プライムメーカー / 一貫生産 / 集積 / ボーイング社 / 地方分散 / 非大都市圏 / 山形県 / 研究会 / 取引連関 / 外注 / 航空機産業 / 大手重工メーカー / 分散 / サプライヤー / 生産立地 / 空間的拡大 / コストダウン / 民間航空機 / 地域的分業 / 生産拡大 / 新規参入 / 産業集積 |
研究成果の概要 |
本研究は、生産拡大期の航空機産業のサプライチェーンが変化する中で、集積がどのように変化するのかに焦点を当てた。 従来、航空機産業の集積地は首都圏、中部圏、関西圏であったが、航空機の生産拡大に伴い、大手航空機メーカーやサプライヤーは非大都市圏への移転や取引先の拡大を進めてきた。この傾向は、とりわけ民間航空機で顕著となった。民間航空機の生産はコストダウンが求められるため、生産システムを常に変更してきた。その結果、高品質でコストにできる非大都市圏の航空機産業が注目され、航空機産業集積を形成し始めたのである。この契機となったのがボーイング社の取引慣行であり、特にB787型機の生産開始が転換点となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、雑誌論文(査読付)3本、学会発表6回、図書(共著)1冊の成果を得た。 従来、経済地理学では集積論の理論的解明や個別産業の集積について研究蓄積がなされてきた。その中で航空機産業の研究は15年ほどなされておらず、先行研究は大企業である大手航空機メーカーの研究であった。その意味で、本研究が航空機産業のサプライチェーン全体から産業集積を把握し、さらに中小企業の立地や再編まで踏み込んで研究成果を残せたことは、若干ながら経済地理学研究の新たな蓄積となったものと考えられる。 また図書を刊行したことで、航空機産業に関心を持つ市民にも情報提供をすることができ、一定の社会的貢献を行ったものと考えられる。
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