研究課題/領域番号 |
15K17082
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
財政・公共経済
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研究機関 | 大阪商業大学 |
研究代表者 |
松島 みどり 大阪商業大学, 公共学部, 講師 (20634520)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 新生児の健康 / 成長 / 政策のインパクト / 親の経済状況 / 保健医療政策 / 低体重出生 / 妊産婦 / 乳幼児 / 健康 / 教育成果 / 健康資本 / 医療政策 / 妊婦健康診査 / 低体重出生児 / 乳幼児医療助成制度 / 妊婦健康診査公費負担制度 / 低出生体重児 / 乳幼児医療費助成制度 |
研究成果の概要 |
本研究ではいくつかの異なるデータを用いて,具体的に以下の4つの検証をした。【検証 (1) 親の就業状態が新生児の健康に与える影響 検証 (2) 自治体による妊婦健康診査への補助が出生体重に与える影響と,その後の成長 検証 (3) ライフコースを通した低体重の影響 検証 (4) 年齢ごとにみる出生体重の影響】基本的には,公的統計を用い,分析手法として計量経済モデルを利用した。それぞれの検証には限界があるものの,これらの検証から,親の経済状況によって新生児の健康状態が規定されること,しかしそこには政策介入の余地があること,そして,出生体重はその後の成長に影響を及ぼすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者は日本を対象とし,低体重出生の原因と帰結を体系的に把握することを試みた。健康状態に関しては,日本でも海外の先行研究同様に低出生体重が長期的にも負の影響を及ぼすことが明らかとなった。生産能力や,学歴については明らかな結果は得られなかったことから,日本の公共政策などが低体重児出生の負の影響を緩和している可能性も考えられる。学術的意義として挙げられるのは,まずこの一連の研究が日本において初めてのものであり,出生時の健康状態が人生において非常に重要であることを示した点である。また,本研究では政策介入のインパクトも測定しており,定量的にインパクトを示したという点で社会的意義を持つものである。
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