研究課題/領域番号 |
15K17272
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 大阪成蹊大学 (2018) 大阪大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
清水 真由子 大阪成蹊大学, 教育学部, 講師 (60707793)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 共同意図 / 抑制的協力行動 / 心の理論 / 発達 / 協力行動 |
研究成果の概要 |
幼児同士のやり取りにおいて共同意図に基づいた協力関係がいかに構築されていくのかを明らかにすることを目的とした。4・5歳児69名を対象に、相手の意図を考慮した抑制的協力行動の理解を測る課題を行った結果、相手の「一人で作りたい」という意図が明示されていても「見守る」という抑制的協力行動を選択した児はわずかであった。抑制的協力行動と他者の信念理解との関連を分析すると、他者の信念理解が抑制的協力行動の選択に影響していた。これらの結果から、相手の意図を考慮して抑制的協力行動を選択する傾向は4・5歳頃から徐々に発達し始めること、その発達には「心の理論」が影響している可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
互いに助け合う社会を大規模な集団で形成するのは、他の動物種と比べてヒトの社会の大きな特徴である。このような協力的な社会を形成・維持するためには、相手の共同意図に基づいた協力行動が不可欠である。本研究では相手に共同意図がない状況での抑制的協力行動が幼児期に徐々に発達すること、その発達には「心の理論」が影響していることを考察した。
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