研究課題/領域番号 |
15K18131
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
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研究機関 | 東京工業大学 (2016-2018) 東京大学 (2015) |
研究代表者 |
中西 航 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (70735456)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歩行空間 / 交通流 / 空間相関 / 観測誤差 / 歩行者 / 空間表現 / 歩行者挙動 |
研究成果の概要 |
本研究では,空間統計理論と流量密度関係に基づいた歩行空間評価手法の構築を目的とし,具体的には以下3点の成果を得た.(1)時空間的に高解像度な歩行者軌跡データをスマートフォン内蔵のGPS観測などから取得する際の,軌跡推定および精度評価方法を確立した.(2)対象空間全体を網羅する歩行者軌跡データが存在する場合に,空間相関を考慮して流量密度関係の空間内でのばらつきを導出し可視化する手法を構築した.(3)この手法を長期観測データに適用し,推定結果の安定性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
充実する歩行者挙動のモデルやデータを活用した歩行空間評価手法の構築は必ずしも進展しておらず,歩行空間設計はデザイン領域の問題として交通工学から分断されてきた.本研究成果は,両分野をつなぐ学術的意義を有する.具体的には,横断歩道や駅構内のような大きさの領域を対象に,交通工学の得意とする流量や密度のような統計量の,対象領域内部におけるばらつきを,統計的根拠に基づいて提供する.対象領域内で潜在的に歩行速度や交通量が低下しうる地点を推定可能であるため,安全で快適な歩行空間の実現に向けた社会的意義の大きい研究である.
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