研究成果の概要 |
第一原理計算に基づく無機結晶におけるイオン輸率評価手法を開発するため,その基礎となる点欠陥濃度の計算手法を様々な系(N添加TiO2, Y2Ti2O7, Y添加BaZrO3など)へ適用し,その有効性の検討を行うとともに,汎用性を高めるため,計算手順の統合化を進めた.その結果,第一原理計算から得られる欠陥形成エネルギーや完全結晶の情報,検討したい熱平衡条件などを入力情報とし,フェルミレベルや点欠陥濃度を算出・出力する計算コードの開発を進めることができた.本コードは,網羅的に行った点欠陥の形成エネルギー計算結果を効率的に解析することを可能とし,今後も幅広い材料系に対して活用することができる.
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