研究課題/領域番号 |
15K18550
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
木下 奈都子 筑波大学, 生命環境系, 助教 (80716879)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 長鎖非コードRNA / 非コードRNA / 環境ストレス応答 / 可視化技術 / non protein coding RNA |
研究成果の概要 |
温暖化や水不足によって経済的に重要なアブラナ科作物の栽培適地の減少が予測される。このため分子育種による生産安定化に期待が寄せられる。一方で、近年の 転写物解析の進歩に伴い、長鎖非コードRNAが転写を制御していることが分かった。既にヒト疾患との関与が示されていることから、植物の形質発現への重要性が予想されるが、植物における長鎖非コードRNAの機能は殆ど未知である。本研究では、シロイヌナズナでNPC60という長鎖非コードRNAが環境ストレスに応答していることを示す結果を得た。長鎖非コードRNAの核局在性を生きている細胞で簡便に解析できる技術を開発し、NPC60 RNAが核に局在することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大部分の長鎖非コードRNAが核内でトランスに機能していることが推測されているにも関わらず、ハイスループットでRNAの核局在性を生きた植物細胞で解析する技術が今まで存在しなかった。本研究では、形質転換植物を経由することなく一過性の発現システムで解析することができる手法を開発した。形質転換された細胞はビジュアルマーカーで判別する。さらに、一過的発現系では結果までに要する時間が短いことからハイスループットに適していると考えられる。長鎖非コードRNAの詳細な分子メカニズムを明らかにすることで、新しい分子育種の基盤的知見が得られる。
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