研究課題/領域番号 |
15K18560
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 名古屋経済大学 |
研究代表者 |
古市 卓也 名古屋経済大学, 人間生活科学部管理栄養学科, 教授 (80436998)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 細胞シグナル / 病原菌感染応答 / 植物 / シグナル伝達 / ストレス応答 / 活性酸素種 / カルシウムシグナル / ROS / ストレス / 生体生命情報学 |
研究成果の概要 |
病原菌の感染は枯死、生産性および品質の低下をもたらすため、その防止および軽減は農作物生産において最も重要な課題のひとつである。本研究では、植物が病原菌を認識した際に動因される初発応答であるCa2+シグナルとROSシグナル、その相互作用として機能するCa2+・ROSネットワークの動態について、新たな測定系を開発するとともに、その計測を行なった。 シロイヌナズナを用いた解析の結果、病原応答に関与するCa2+シグナルが先んじて生じるROSシグナルにより動因されることを示す直接的な結果が得られた。また、このCa2+シグナルの動因を担う遺伝子として、3つの候補遺伝子を同定するに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然界には多種多様な植物病原菌が存在し、植物はこれに抵抗し、自らを守るためのシステムを有する。植物が病原菌を認識した際に動因される初発応答として、Ca2+シグナルとROSシグナルが動員されるが、どちらが先んじて起こるのか、その順位と関連性については未だ明らかではなかった。本研究では、我々が新たに開発した発光プローブおよび2波長検出器を用いることで、Ca2+シグナルとROSシグナルの同時計測を行うことにより、病原応答に関与するCa2+シグナルが先んじて生じるROSシグナルにより動因されることを示す直接的な結果が得られた。
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