研究課題
若手研究(B)
社会性昆虫はコロニーと呼ばれる集団を形成し、強固な分業システムを基盤に集団として適応的に振る舞うことができる。本研究ではクロオオアリを題材に、個体情報を司るシグナルおよびその受容体を同定し、社会性昆虫における労働分業の調節メカニズムを明らかにすることを目指した。化学分析および行動実験からアリは採餌個体と巣内の個体を体表炭化水素で識別し、採餌タスクを調整していると考えられた。また嗅覚受容体の発現・機能解析からメスで多く発現する受容体が炭化水素を受容する可能性が示唆された。
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