研究課題/領域番号 |
15K18661
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 東京農業大学 (2018) 東京農業大学短期大学部 (2015-2017) |
研究代表者 |
小松 憲治 東京農業大学, 農学部, 助教 (90594268)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アルミニウム耐性 / 酸性土壌耐性 / ヒメツリガネゴケ |
研究成果の概要 |
ヒメツリガネゴケSTOP1三重遺伝子破壊株を対象としたトランスクリプトーム解析から、17個のSTOP1制御下遺伝子を同定した。STOP1制御下遺伝子の過剰発現株を対象とした実験から、アルミニウム毒性に起因する細胞壁の硬化に対し緩和的に作用することが示唆される、2つのアルミニウム耐性関連遺伝子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルミニウム(Al)耐性に関わる分子機構における進化過程の一端を明らかにした。コケ植物のSTOP1は被子植物におけるAl耐性の中心的役割を担う有機酸放出には関与せず、主にAlの毒性による細胞壁硬化の緩和などに関わる遺伝子の制御に関与していることが明らかとなった。この緩和は複数の遺伝子による複合的作用によって為されていることが示唆され、単一で極めて高い耐性を付与する遺伝子は見つからなかった。被子植物のAl耐性をさらに高める実用的遺伝子の同定には至らなかったが、Alに対する耐性が細胞外での無毒化へ進化する上でのSTOP1遺伝子の進化が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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