研究課題/領域番号 |
15K18951
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 帯広畜産大学 (2017-2018) 旭川医科大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
暮地本 宙己 帯広畜産大学, 畜産学部, 特任准教授 (60632841)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 電子顕微鏡 / 免疫組織化学 / 細胞内小器官 / 小胞体 / ミトコンドリア / オートファジー / 細胞・組織 / 粗面小胞体 / ゴルジ装置 / 内分泌細胞 / 実験内分泌学 / 下垂体前葉 / 性腺刺激ホルモン産生細胞 / 小胞体関連分解 |
研究成果の概要 |
本研究では、GnRH誘導体持続投与ラットモデルの下垂体前葉性腺刺激ホルモン産生細胞の微細構造と機能分子局在を解析した。その結果、GnRH受容体の持続的刺激により性腺刺激ホルモン産生細胞が機能的に抑制され、同時にER patchが出現した。ER patchにはシャペロンやERAD関連分子が集積した。ER patchが出現した性腺刺激ホルモン産生細胞には多層膜構造物とp62の細胞内蓄積が出現した。これらの所見は、GnRHアゴニストによる刺激を受けたLH/FSH産生細胞において、ERADがオートファジーと関わっている可能性を示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では細胞内微細構造と機能分子局在変化の正確な把握のために、光学顕微鏡、透過電顕および走査電顕技術を駆使・洗練する必要があり、本研究遂行によって確度の高い、精密な形態学的解析技術を確立することができた。また、本研究では性腺刺激ホルモン産生細胞における生理機能を形態学的側面と照合することで、同細胞における細胞内分解系に関わる新たな所見を発見でき、同細胞の生理機能の基盤解明に貢献した。これらの基盤的知見は今後、応用的に性ホルモンが関わる疾患の診断・治療に役立つ可能性があると考えられる。
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