研究課題
若手研究(B)
ラットの長期吸入曝露により発がんが確認された酸化インジウム・スズ焼結体(ITO)の化学発がんの機序とその種差を解明するため、難容性インジウム化合物であるITO、酸化インジウム(In2O3)、水酸化インジウム(In(OH)3)をマウス、ラットならびにヒトのマクロファージ細胞株に曝露した。貪食能が高かったラット細胞株で細胞毒性試験の感受性が最も高く、難容性インジウム化合物の細胞毒性の発現には貪食作用が関与していることが示唆された。さらに、酸化インジウム曝露による活性酸素種の増加とDNA損傷度の上昇が認められたことから、ITOに加えて酸化インジウムの毒性にも注視する必要があることが示唆された。
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