研究成果の概要 |
急性増悪時,安定時のCOPD患者の喀痰を用い,半定量PCR法で35種の病原微生物の検出を試み,バイオマーカー,質問票を用いて,COPD増悪の危険因子の検索を行った. 結果,喀痰培養と喀痰半定量PCRを併せると,COPD増悪群で17/24例(70.8%),COPD安定群で12/30例(40%)と従来の検査より高頻度で病原微生物を検出したが,下気道の菌の定着は,増悪や症状との関連を指摘できず,全例でウイルスは喀痰から検出しなかった.安定群において,エントリー時のCATスコアはFSSG,誤嚥リスク,気腫化スコアと相関した.CATスコアの変動は気腫化スコアと,増悪頻度は誤嚥リスクスコアと相関した.
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