研究課題/領域番号 |
15K19698
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
國本 梨沙 札幌医科大学, 医学部, 助教 (20468094)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 皮膚老化 / SIRT1 / Prl2c3 / 皮下脂肪 / トランスジェニックマウス / 皮膚 / 老化 / 細胞老化 |
研究成果の概要 |
SIRT1酵母ホモログは酵母寿命を延ばす。SIRT1と寿命や老化の関係を調べる為、DNAマイクロアレイ法を用いて、SIRT1活性化により抑制され、逆にSIRT1抑制により発現量が3倍に増加する分子プロラクチン様ペプチド 2c3(Prl2c3) を見出した。そこでPrl2c3を上皮でのみ過剰発現するトランスジェニックマウス(Prl-TGマウス)を作成した。このマウスは皮膚老化の兆候の1つである皮膚菲薄化と皮下脂肪の増加を起こした。このことから、肥満や皮膚老化の背景にホルモン様分子が存在する可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでPrl2c3は細胞老化や脂肪の増加を起こすという報告はない。本研究により肥満や皮膚老化を誘導する体内分子が存在することが明らかになる可能性があり、Prl2c3と各種疾患や肥満との関係が明らかとなり、新たな病態メカニズムの解明や病態診断、治療法開発に繋がる可能性がある。皮膚老化の抑制は高齢者の皮膚脆弱による外傷の抑制や美容上の応用などが考えられる。これらのことは本研究の進展が医学・生物学的のみならず社会的にも貢献できるものと考える。
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