研究課題
若手研究(B)
婦人科癌の術後全骨盤照射についてX線によるIMRTとspot scanning proton therapy(SSPT)による治療計画の比較・検討を行った。SSPTではIMRTと比較しターゲットに対する照射線量を損なうことなく骨髄の線量が低減可能であり、Grade3以上の血液毒性のNTCP値も有意に低減されることが示された。乳癌の術後照射については温存乳房に対する術後照射及び温存乳房及び領域リンパ節に対する術後照射を行った症例の線量体積評価を行った。温存乳房に対する照射では内胸リンパ節への照射は不十分であることが示された。
婦人科癌の術後照射において、陽子線治療はX線のIMRTと比較し正常組織の線量が低減されている事が示され、更に血液毒性を低減しうる事が理論上示された。このことは陽子線治療を実際に臨床で使用する事による理論的根拠となりうる。乳癌の術後照射において、X線で乳房と領域リンパ節に照射を行うと正常組織の線量が増大する事が示され、正常組織の線量を低減可能な照射法の考案が必要である事が示唆された。
すべて 2018 2017 2016 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件)
Physica Medica
巻: 32 ページ: 1095-1102
120005972937