研究課題/領域番号 |
15K19762
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 智章 旭川医科大学, 医学部, 講師 (60586874)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Dual energy CT / プラチナ製剤 / 拡散強調像 / 脊索腫 / 脈絡叢腫瘍 / 見かけの拡散係数 / シスプラチン |
研究成果の概要 |
主要な抗がん剤の一つであるプラチナ製剤(シスプラチンなど)をDual energy CTを用いて撮像した。Dual energy CTとは2種類の異なるエネルギーを用いて、対象の物質の成分を推定することができるCTである。試験管的実験では低電圧再構成画像、高濃度に調剤した試料の方が、高吸収に描出された。しかし、生体内に投与できる最大物理量を以ってしても、この変化は生体内においては誤差に埋もれてしまい、ほとんど検出できないと考えられた。また解析においてプラチナ成分は生体の組織と異なる特徴は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核磁気共鳴画像における比較的稀な脳腫瘍である脈絡叢腫瘍と脊椎腫瘍の一つである脊索腫について、腫瘍の細胞密度を反映するとされる拡散強調画像の特に予後予測における役割について評価した。 脈絡叢腫瘍は良性から悪性までの3グループに再分類されている。拡散強調画像で腫瘍全体を評価すると、良性は細胞密度が低く、悪性度が上がるにつれて細胞密度が低くなることが示された。 脊索腫は低悪性度の脊椎腫瘍で、場所からも全摘出が難しく、再発を繰り返す腫瘍の一つである。今回、再発を繰り返すことと、経過で再発腫瘍の細胞密度が低くなっていく可能性が示された。また腫瘍の細胞密度が低いことが予後不良の一因子である可能性が示された。
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