研究課題/領域番号 |
15K20119
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
花岡 希 国立感染症研究所, 感染症疫学センター, 主任研究官 (00584517)
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研究協力者 |
伊藤 晋
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 尿道炎 / アデノウイルス / 病原体 / 性感染症 / 非クラミジア非淋菌性尿道炎 / アデノウイルス性尿道炎 / 病原体探索 / 非淋菌非クラミジア性尿道炎 |
研究成果の概要 |
男子尿道炎は最も患者数の多い性感染症の一つである。近年、アデノウイルス(Ad)の関与が指摘されているが、病原性等について不明な点が多い。そこで本研究では、尿道炎患者と尿道炎症状のないヒトの初尿中の病原体を網羅的に比較解析することで、Ad性尿道炎の存在を調べた。さらに、Ad性尿道炎患者の症状など詳細も検討し、Ad性尿道炎の特徴も解析した。約400症例の尿道炎患者と約120例の無症状者を解析した結果、尿道炎患者群で有意にAdが検出された。また、分離同定されたAd型が流行性角結膜炎関連型と一致すること、尿道炎症状が消失後も長期間にわたって、感染可能なAdが尿中に大量に排出されていることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の遂行によって我が国においてもアデノウイルス性尿道炎が存在することや、症状消失後も大量の感染可能なウイルス排出が明らかになったことによって、アデノウイルス感染環の一端も明らかとなった。また、尿道炎に関連するアデノウイルスは主に流行性角結膜炎と関連するアデノウイルスと一致していたが、一部我が国での眼での流行状況と尿道炎関連アデノウイルスの検出状況が異なることから、さらなる研究の必要性が認められた。
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