研究課題/領域番号 |
15K20135
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
多賀谷 光 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (50418711)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 癌幹細胞 / ヒトパピローマウイルス / ゲノム編集 / 癌幹細胞治療 / 血中ヒトパピローマウイルスDNA / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
申請当初は癌幹細胞モデル樹立とそれを利用した新規の治療法の開発を目指すものであったが、研究遂行が困難となったため、ヒトパピローマウイルス (HPV) の持続感染とウイルスゲノムのホストゲノムへの組み込みが癌化の重要なきっかけとなる子宮頸癌において、正常細胞には存在しないHPVを標的とした癌の管理並びに治療方法の可能性を検討することとした。子宮頸癌とその前癌病変での血中 HPV DNA の検索を行い、病勢や治療効果を反映する腫瘍マーカーとして有用である可能性を見出した。今後は、検出方法のさらなる改良を行い、鋭敏で偽陽性の少ない優れた腫瘍マーカーとして確立させたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌の存在を示す腫瘍マーカーは、良性の疾患においても高値を示すことは少なからずあり、必ずしも「癌特異的」ではない。一方、子宮頸癌はヒトパピローマウイルス (HPV) の持続感染から癌化が始まり、腫瘍細胞には99 %以上の確率で HPV の遺伝子が存在する。本研究は、血中から HPV の遺伝子を検出することにより、この多寡が癌の病勢や治療効果を示す腫瘍マーカーとなり得るか、あるいは癌の早期発見や再発リスクの高い症例の指標になり得るかについて検討したものである。これにより、子宮頸癌とその前癌病変症例の予後改善につながるものと考える。
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