研究課題/領域番号 |
15K20185
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西嶌 大宣 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50704938)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 後鼻神経切断術 / アレルギー性鼻炎 / 血管運動性鼻炎 |
研究成果の概要 |
後鼻神経切断術のモデル動物を作成し、後鼻神経切断が鼻粘膜及びアレルギー性鼻炎の病態に及ぼす影響を検討した。後鼻神経切断により鼻粘膜呼吸上皮の神経線維及び神経ペプチド発現低下とアセチルコリン合成不全による鼻汁量減少を認めた。アレルギー性鼻炎モデルでは、後鼻神経切断術により鼻汁量が減少したが,鼻掻き・くしゃみ症状には効果がなかった。アレルギー感作に伴う粘膜の肥厚や,好酸球・肥満細胞の浸潤,炎症サイトカインの発現亢進は,後鼻神経切断術により変化しなかった。アレルギー性鼻炎の病態において鼻粘膜の脱神経は、鼻汁を抑制する一方で過敏症の抑制および粘膜のアレルギー反応への関与が少ないことが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
耳鼻咽喉科の診療においてアレルギー性鼻炎に対して後鼻神経切断術がしばしば行われているが、その治療の基礎的なエビデンスは少なかった。今回の検討を通して、後鼻神経切断術は鼻汁を減少させるが過敏症には効果が少ない可能性があるという基礎的なエビデンスを示すことができたことの意義は大きい。
|