研究成果の概要 |
CRISPR/Casシステムを用いて、頭頸部扁平上皮癌細胞のゲノム改変を行い、発癌過程における遺伝子異常の役割を解明することを目的とした。ノックアウト細胞についてはDet562、Fadu,UMSCC47の3種類の細胞で樹立し、ターゲット部位特異的gRNAとCas9を共導入することによって行った。標的遺伝子はP53、PIK3CAとE6,E7であり、シークエンスによって破壊を確認した。ノックイン細胞はP53については作製できたが、PIK3CAでは作製できなかった。CRISPR/Casは頭頸部扁平上皮癌細胞株のゲノム編集に適しており、上記遺伝子は発癌過程において重要な役割を果たしていると考えられる。
|