研究課題
若手研究(B)
人工視覚の影響の評価のため、これまでに確立した慢性の刺激系、観測系の上に、長時間通電できるシステムを開発した。これにより1日8時間の連続通電が可能となった。ラットに視神経乳頭刺激型人工視覚とこのシステムを埋植後、2週間の連続通電の後に、光による脳での誘発電位(VEPs)、光による網膜での誘発電位(ERGs)を用いて評価を行い、通電前と変化を認めなかったことから、慢性長時間連続電気刺激の安全性が示唆された。
人工視覚は世界中で研究され、一部の人工視覚は実用化され視機能の回復も現実のものとなっている。人工視覚を日常的に使うようになった際に用いる慢性長時間連続通電の影響を、動物を用いて検討することは有意義であり、今回、長時間通電できるシステムを開発し、慢性長時間連続通電の影響を電気生理学的に検討した。これまでに、脊髄損傷症例に対して電気刺激とリハビリテーションにより、機能回復することが報告されているように、今後、人工視覚で用いる電気刺激自体による効果が評価できる実験系が確立できた。
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