研究課題/領域番号 |
15K20289
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
吉嶺 松洋 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80570332)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 白質 / 拡散強調MRI / 加齢黄斑変性 / Tractography / White matter / Diffusion MRI / TMS / 視覚再建 / MRI / ナビゲーションシステム / 脳可塑性 |
研究成果の概要 |
中心視野障害の患者の脳視覚視路の可塑性について、MRI、非侵襲的脳刺激法(TMS)を用いた研究である。MRI データは取得できたものの、脳刺激に対する患者の抵抗は強く正常人のみの研究にとどまった。しかし、正常者でも脳刺激による閃光覚の再現性に個体差があり、閃光覚を評価することが困難であった。そこで、加齢黄斑変性の患者を脳視覚神経路の構造学的変化を調べるためdiffusion MRIの解析を行った。加齢黄斑変性患者の脳白質の状態を示すFractional anisotropy 値が正常者と比較し有意に低下し、視力とFA値が相関している視放線上の解剖学的場所も捉えることができていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢黄斑変性患者の脳白質は網膜変性の影響を受ける可能性が示唆された。さらに視野偏心度ごとに脳白質を解析することで、視力障害と相関して白質線維の変化をきたしているであろう解剖学的位置も特定することができた。これらの結果は昨今期待が高まっているiPS細胞などを用いた視覚再建治療の際に、その治療の適応や治療効果判定の際のターゲットとなる可能性が示唆された。網膜変性が脳白質まで影響を及ぼした場合、その治療が網膜再建のみで良いのか、脳白質を含めた視路の再建も必要であるのかを検討する必要があると考えられた。
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