研究課題/領域番号 |
15K20309
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
渡邊 敏之 岡山大学, 大学病院, 助教 (30379804)
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研究協力者 |
辻極 秀次
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 頭蓋骨 / TCP / 再生 / βTCP / 頭蓋骨再生 / ハニカムβTCP垂直孔 / ハニカムβTCP水平孔 / 骨組織形成 / ハニカムβTCP垂直孔構造 / ハニカムβTCP水平構造 / 頭蓋骨組織置換 / ハニカムβTCP水平孔構造 |
研究成果の概要 |
骨組織再生能が乏しい頭蓋骨欠損に対し、申請者らの開発した骨内微小環境を再現可能な口径300μmの貫通孔を有するハニカムβTCP(TCP)を用いて、垂直貫通孔と水平貫通孔の2種類を頭蓋骨欠損に適応した。TCP垂直孔は多数の細胞侵入と、硬膜側から骨膜側に向かって骨組織の形成が認められた。TCP水平孔は硬膜近側に骨組織の形成を認めるのみであった。 硬膜と骨膜を貫通するTCP垂直孔構造は、硬膜側からの骨組織形成にかかわる幹細胞の遊走にとって重要であり、板間層を貫通する水平孔より効率的に骨組織形成に働くことが示唆された。ハニカムβTCP垂直孔は、頭蓋骨再建に非常に優れた生体材料となる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭蓋骨は骨組織再生能が乏しく、骨吸収や欠損を生じることがある。頭蓋骨再建では、生体親和性の高いセラミックスの有用性が明らかとなっており、ハイドロキシアパタイトやβTCPなどの生体材料が開発されている。しかし、骨組織再生と強度を兼ね備えた頭蓋骨再建のための生体材料ではない。一方、申請者らは、細胞分化微小環境の重要性に注目し、新規生体材料の開発を行っており、顔面領域において、骨内微小環境を再現可能な、貫通孔を有するハニカムβTCPの開発に成功し、頬骨欠損部に対する本ハニカムβTCPを用いた骨組織形成に成功した。 そこで、本ハニカムβTCPを用いて、再生能と強度を兼ね備えた頭蓋骨再生法を開発している。
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