デクスメデトミジンによる抗炎症作用機序の解明ーアラキドン酸代謝経路の解析からー

• 研究課題/領域番号: 15K20526
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 若杉 優花 (本田 優花) 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (00749210)
• 研究協力者: 三宅 沙紀
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 歯学 / 薬理学 / デクスメデトミジン / 抗炎症作用 / 抗炎症

研究成果の概要

本研究は、デクスメデトミジン（DEX）の抗炎症効果の機序の解明を目的とした。まず、マウスマクロファージ由来株細胞であるRaw264.7において、DEX投与による抗炎症効果を検討した。次に、アラキドン酸カスケードにおいて抗炎症作用を有するとされるEETs（epoxyeicosatrienoic acids）の産生がDEXの投与により増加し、抗炎症作用をもたらすのではないかと仮説した。Raw264.7においてDEXによる抗炎症効果は認めたが、DEXの投与によりEETの産生は低下した。よって、DEXの抗炎症作用はEETを介するのではなく、その産生よりも上位で作用している可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] The inhibitory effect of locally injected dexmedetomidine on carrageenan-induced nociception in rats. (2015)
  • 著者名/発表者名: Honda Y, Higuchi H, Matsuoka Y, Yabuki-Kawase A, Ishii-Maruhama M, Tomoyasu Y, Maeda S, Morimatsu H, Miyawaki T.
  • 雑誌名: European Journal of Pharmacology 巻: 764 ページ: 215-219
  • DOI: 10.1016/j.ejphar.2015.06.054
  • 査読あり
• [学会発表] マウスマクロファージにおけるデクスメデトミジンによるIL-6の産生抑制効果 (2016)
  • 著者名/発表者名: 若杉優花、三宅沙紀、西岡由紀子、川瀬明子、樋口仁、前田茂、宮脇卓也
  • 学会等名: 第31回 中国・四国歯科麻酔研究会
  • 発表場所: 広島大学歯学部大講義室（広島県広島市）
  • 年月日: 2016-07-31
• [学会発表] The inhibitory effect of locally administered dexmedetomidine on acute inflammatory pain in rats. (2015)
  • 著者名/発表者名: Honda Y, Onishi Y, Higuchi H, Tanimura H, Kodama M, Mori M, Takaya K, Suda M, Yabuki-Kawase A, Yamane-Hirano A, Ishii-Maruhama M, Tomoyasu Y, Maeda S, Miyawaki.
  • 学会等名: 14th International Federation of Dental Anesthesiology Societies
  • 発表場所: Berlin, Germany
  • 年月日: 2015-10-09
  • 国際学会