研究課題/領域番号 |
15K20529
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石田 扶美 (田中扶美) 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (60625979)
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研究協力者 |
東川 晃一郎
植月 亮
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 口腔癌 / EMT / 浸潤 / Snail |
研究成果の概要 |
舌癌細胞株OM-1のEMT誘導モデルを用いてEMT制御因子を幹性・分化の視点から総合的に解析すると、EMTと幹性は密接な関係があるにもかかわらず、すべてのEMT形質に幹性が伴わないこと、その幹性には組織幹細胞レベルが重要であること、そしてEMTは一定の分化系統を示すわけではなく、その分化の転換先は周囲環境によって可変であることが示唆され、我々が想定したものより複雑であることがわかった。今後、多くの分化マーカーでEMT強度との相関性を追求するスクリーニングアプローチではEMT強度制御因子の同定は困難であることが示唆され、異なるアプローチを検討する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌の治療予後は再発・転移によって決定するため、癌患者の生存率を上げることに直結する研究は癌の再発と転移を抑制することにある。この問題の本質は癌幹細胞仮説とEMTと考えられており、我々は長年のEMT研究の実績からEMT制御のメカニズムを解明することが最重要と考えている。本研究ではそのメカニズムのキーとなるEMT制御因子の同定を目指した。この機構は非常に複雑であるが、幹性と分化の視点から数多くの分子の発現検索や、発現細胞の分布を調べることによって、その一端を本研究で明らかにすることができた。
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