研究課題/領域番号 |
15K20581
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
加藤 千帆 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (80706987)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 軟食 / 咀嚼野 / 電気生理学 / 液状飼料飼育 / 不正咬合 / 電気生理 / 運動野 / 感覚野 |
研究成果の概要 |
成長期における軟食飼育が、大脳皮質運動野の一部分である大脳皮質咀嚼野に与える影響について検討を行った。咀嚼野刺激開始から、顎二腹筋筋活動開始までの時間は、対照群に比較し実験群は有意に長かった。咀嚼野刺激による顎二腹筋筋活動開始から終了までの時間は、実験群と対照群にすべての週齢で有意な差は認めなかった。これらの成果は、不正咬合による成長期中の軟食化が大脳皮質の機能成熟に影響を与えることを解明するための一端として大変非常に有意義な結果であったと考える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては、成長期における求心性・遠心性神経回路、中枢神経活動らを関連づけて解析することで、運動制御に関与する神経回路の再編成を解明できた。また、形態的に咀嚼の完了時期は大臼歯萌出後とされているが、その前後の中枢神経系発達を解析することで、機能的な咀嚼の完了時期について解明できた。社会的意義としては咀嚼不全の状態が中枢神経活動に与える影響を経時的に解明することで、歯科治療に対する経時的変化を予測可能にし、特に、成長期における影響を調べるため、歯科矯正治療におけるの早期治療の意義を考える上での指標となった。
|