本研究では、化学療法中に就労を継続している乳がん患者のセルフケア能力を明らかにすることを目的に、インタビュー調査を行った。その結果、【化学療法中の就労継続に主体的に取り組む力】【知識や体験に基づいて化学療法中の就労継続が生活に及ぼす影響を予測する力】【化学療法中の副作用症状や心身の不調を管理する力】【家族内役割と生活の営みを家族と共に再調整する力】【職場から理解と協力を得る力】【副作用症状や体調に応じて仕事を管理する力】【職場復帰へ向けて準備する力】が明らかとなった。看護支援プログラムとして、セルフケア能力を適切に評価し個別的な支援を提供していく必要性が示唆された。
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