研究課題/領域番号 |
15K21025
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
知能情報学
情報学基礎理論
|
研究機関 | 北海道大学 (2016-2018) 北陸先端科学技術大学院大学 (2015) |
研究代表者 |
佐野 勝彦 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (20456809)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 様相論理 / ハイブリッド論理 / 動的認識論理 / 証明論 / 信念と知識の論理 / Team 意味論 / Inquisitive Logic / 条件法論理 / ドモルガン否定 / ラベル付き式計算体系 / クリプキ構造 / 信念変化 / チーム意味論 / 公開告知論理 |
研究成果の概要 |
本研究では、人間やエージェントが環境と相互作用しながらどのように知識・信念を形成するのかを、どのような情報が伝わったのか、どのように情報が伝わったのか、の二つの観点から探求した。第一に、エージェント間構造とエージェントの選好が相互作用しながらどう変化するのかを分析する論理的枠組みを提案した。第二に、情報告知の際に誤った信念を抱くことを許す推論システムを提案し、不確実性下での推論を扱うための意味論的枠組みの理論的基盤を整備した。第三に、公開告知行為による信念・知識の変化を扱う論理の既存研究の不備を正した推論システムを提案し、その発想をさらに他の情報告知行為をもつ論理へも応用した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,エージェントの知識・信念・選好の動的変化を扱う動的認識論理(DEL)研究の応用を見据えた際の欠落を補い,エージェントが環境と相互作用しながら知識・信念・選好を形成する側面に、DEL 研究では無視されがちであった推論システム(証明論)の観点から厳密な形式化を与えた。本研究の成果は、SNS の論理的分析、通信により協調する複数ロボット制御の論理的基礎、裁判官の非単調な信念変化のモデル化に役立ちうる。
|