研究課題/領域番号 |
15K21160
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
社会学
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研究機関 | 神戸女学院大学 (2016-2018) 兵庫教育大学 (2015) |
研究代表者 |
小坂 美保 神戸女学院大学, 体育研究室, 准教授 (50409710)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 公園 / 運動場化 / 国民国家 / 体育 / 身体 / 近代化 / 都市 / 運動空間 / 明治政府 / 公園制度 / 日比谷公園 |
研究成果の概要 |
本研究は、明治期における公園政策において「身体」がどのように捉えられてきたのかについて(1)国民国家の形成装置としての「公園」の誕生(2)公園の運動場化と体育奨励政策の関係性を明らかにしようとしたものである。明治30年代に開園した近代都市公園である日比谷公園は、都市において国民国家を形成するうえで必要な前提と諸要素を備える空間であることが明らかになった。また、日比谷公園の運動場や運動器具は、公園で運動することを可能するだけでなく、近代都市での生活に対応できる身体と感覚を形成するのに有用であったことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市空間において、人びとが秩序を乱すことなく生活するためには何らかの人びとを統制する装置が(それとは気づかれないで)必要であった。公園は、そこでの振る舞いに自由な選択が許されているようでいて、実は選択のパラメーターがあらかじめ規定されている空間である。日比谷公園の誕生および公園を国民国家の形成装置として捉えることは、人びとが、強制されるのではなく自発的に社会規範に適うように身体を整えることを可能にした空間の誕生として意義がある。
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