研究課題/領域番号 |
15K21256
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医療社会学
経営学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高橋 平徳 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 講師 (90612200)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 専門職連携教育 / IPE / 専門職連携実践 / IPW / 経験学習 / 体験学習 / 連携からの学習 / 仕事現場での学習 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、医療専門職者が、どのように専門職連携能力を業務での経験によって学習し、熟達させていくのかについて明らかにすることであった。 救急救命士は、キャリア10年目までは同職種での連携を中心に、11年目以降は他職種との連携から能力獲得が促されていることを明らかにした。そして、キャリアの進展に応じて、連携をリソースとして能力が獲得される仕事現場は、組織内同職種→組織間同職種→組織内多職種→組織間多職種と拡大していく傾向があることを示すことができた。さらに、連携→ギャップ認識→改善点把握→修正行動というプロセスを経ることで連携という経験から能力が獲得されるということを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、以下の4点が挙げられる。1.連携を学習のリソースとして捉え、仕事現場での連携と能力獲得の関係性を実証的に明らかにしたこと、2.他職種との水平的学習のメカニズムの一端を明らかにしたこと、3.連携の対象と範囲によって分析する重要性と有効性を指摘したこと、4.連携という経験による学習のプロセスモデル(連携→ギャップ認識→改善点把握→修正行動)を提示したこと、である。これらの知見を活かすことで、医療現場での専門職連携能力開発に向けた環境形成やマネジメント、研修内容・評価、専門職連携教育の改善に貢献することができると考える。
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