研究課題/領域番号 |
15K21332
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
家政・生活学一般
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
新井 智之 埼玉医科大学, 保健医療学部, 講師 (70583061)
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研究協力者 |
藤田 博暁
丸谷 康平
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ロコモティブシンドローム / ロコモーショントレーニング / 高齢者 / 運動器 / 介護予防 / 健康増進 / 追跡調査 / 無作為化比較対照試験 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、運動器の障害であるロコモティブシンドローム(ロコモ)を予防するために、60 歳以上の中高年者に対して行ったロコモーショントレーニング(ロコトレ)の長期効果を、3年間の追跡調査から、検証することである。 本研究の追跡調査により、ロコモの発生には、歩行速度、痛み、栄養状態、体脂肪率が関連していた。ロコトレは高齢者の移動機能や運動パフォーマンスの改善に有効であった。また女性において、ロコトレ介入群は、コントロール群に比べて、転倒発生率が有意に低く、ロコトレは転倒予防効果があることが明らかとなった。なお、介入群とコントロール群の3年間の要介護発生率には有意差がみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
要介護の原因の約2割は、関節疾患や転倒・骨折といった運動器の障害であり、運動器の障害から引き起こされる移動機能や生活機能の低下を予防することが必要である。 本研究の結果、ロコトレは、高齢者の移動機能や生活機能を高め、転倒を予防することができるトレーニングであり、ロコモの予防に有効であることが示された。ロコトレは、3種類の簡単な運動であり、道具を使う必要がないため、どこでも誰でもできる運動であるため、地域の介護予防教室や健康増進事業で実行しやすいトレーニングであると考えられる。今後は、本研究結果を踏まえ、地域において実行可能性の高いロコモ予防の仕組みを構築することが必要であると考えている。
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