研究課題/領域番号 |
15K21505
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ジェンダー
医療社会学
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研究機関 | 学習院大学 (2016-2019) 立命館大学 (2015) |
研究代表者 |
玉置 えみ 学習院大学, 国際社会科学部, 准教授 (10706568)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 結婚 / 健康 / 国際移動 / 国際比較 / 移民 / 仕事 / 日系人 / 米国 / 国際人口移動 / 社会学 |
研究成果の概要 |
本研究は、仕事と家庭の両立が女性の健康に与える影響を国際比較の観点から検討することを目的とした。米国在住日系人女性への健康調査と、日本在住日本人女性への健康調査を比較分析した結果、両者において、有配偶者は無配偶者よりも主観的健康感が高く、その関連は社会経済的要因を考慮しても残ることが分かった。また、日本人女性のうち、有配偶で18歳以下の子供をもつ女性を分析したところ、パートタイムで働く女性の主観的健康感が最も高く、専業主婦とフルタイムで働く女性の健康感に統計的に有意な差は見られなかった。日系人女性においては、就労時間と主観的健康感のあいだに関連はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本在住の日本人女性そして米国在住の日系人女性の両方において婚姻が健康度の高さと関連していることが分かった。同時に、女性にとって就労することの意味が日本人女性と日系人女性とでは異なることが示唆された。つまり、小さな子供をもつ日本人女性にとってパートタイムでの就労は健康に対してプラスの関連が示唆される一方で、米国に在住する日系人女性にとって、就労時間は健康と関連がない可能性である。今後は、仕事と結婚・子育ての両立が女性の健康に影響をあたえるメカニズムの違いを、さらに詳しく解明していく必要があると考えらえる。
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