研究課題/領域番号 |
15K21521
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
財政・公共経済
会計学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
田村 香月子 関西大学, 商学部, 准教授 (40411491)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 医療機関債 / 医業経営 / 債券 / 地域医療 / 地域医療構想 / 医療機関の資金調達 / 地域医療連携 / 信用格付け / レベニュー債 / 病院債 / 地方債 / 信用格付 / 医療機関 / 病院 / 資金調達 / 財務評価 |
研究成果の概要 |
本研究は医療機関の財務評価に信用格付けを利用する試みと、資金調達手段の多様化の可能性の分析である。 医療機関の信用評価においては、人口などの地域特性や施設設備等、医療機関に特有の項目も重視される。しかし信用格付けを取得する医療機関が減少したため、モデル化するまでは至らなかった。 他方、資金調達多様化について、活発に医療機関債を発行している病院を調査した。その結果、医療機関債は単に資金調達の目的ではなく、むしろ、地域医療におけるかかりつけ医と総合病院の連携を強化する間接的手段として、戦略的に利用されていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療機関債は、医療機関の経営安定のため多様な資金調達を可能にするべく導入されたが、その後の動向については、これまで分析された例は少ない。本研究では活発に医療機関債(社会医療法人債)を発行している医療機関に対して調査を行い、医療機関債が単に資金調達だけではなく、病院経営および地域医療の連携におけるネットワーク強化の1つの手段として利用されている状況を明らかにした。これは、これまで想定されていた状況とは異なる医療機関債発行の新たな展開を示唆する点で、意義ある研究であると考える。
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