研究成果の概要 |
獲得免疫応答時に形成される超分子構造, 免疫シナプス(IS), 上での LFA-1の時空間制御機構を解明する目的で,全反射顕微鏡を用いたLFA-1/ICAM-1一分子結合計測実験系をIS上で確立し詳細な解析を行った. その結果, LFA-1結合時間の分布はIS上で一様ではなく, Rap1やKindlin-3等のLFA-1活性化因子の局在箇所にのみ長いLFA-1/ICAM-1結合が起こり, Rap1/Kindlin-3等の欠損細胞では長期型結合数が減少し細胞接着も低下した.以上から, IS上のLFA-1制御は細胞内因子の空間的な配置による結合時間調節により担われていることが示唆された.
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