研究課題/領域番号 |
15K21536
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
高齢看護学
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
木村 静 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (60727361)
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研究協力者 |
澤田 京子
葉山 有香
上山 直美
林 文子
大江 真人
中馬 成子
平野 加代子
峯岸 由紀子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 洗髪 / 姿勢 / 安楽 / 高齢者 / 看護技術 / 洗髪援助 |
研究成果の概要 |
仰臥位でケリーパッドを用いた洗髪援助を受けるときの股関節と膝関節の関節屈曲角度に着目し、洗髪時の安楽な体位の特定と、股関節と膝関節の屈曲の有無が対象者の安楽に及ぼす影響の違いを明らかにするため実験研究を行った。 結果、1)高齢者が安楽だと感じる洗髪時の股関節と膝関節の屈曲角度は正の相関があり、どちらもある範囲の値に定まること、2)体格と関節屈曲角度の関係では実験により結果に差があり、今後検討の余地があること、3)女性高齢者ではベッド上で洗髪援助を受けるとき、股関節と膝関節を伸展するより屈曲したほうが大腿や下腿の筋の緊張感が有意に少なく、安心感が有意に大きいことが、明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護師が臨床や在宅で仰臥位にてケリーパッドを用い洗髪援助を行う際、これまで経験的に患者の股関節や膝関節を含む体位を調節してきたと考えられるが、本研究により、高齢者が安楽であると感じる股関節と膝関節の屈曲角度に相関関係があり、どちらもある範囲の値に定まることや、股関節と膝関節を屈曲した方が伸展した場合より心理的に有意に安楽であることが明らかになったことから、本研究成果を洗髪に関する看護技術の科学的根拠とし、実際の援助場面で即活用でき、ひいては看護学の大きな発展に寄与するといえる。加えて、本研究成果は、洗髪が身近な援助技術であるため、在宅で援助を行う家族や介護者にも実用性が高いと考える。
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