研究課題/領域番号 |
15KK0031
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高瀬 克範 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (00347254)
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研究協力者 |
フィッツュー ベン ワシントン大学, 人類学部, 教授
レベジンツェフ アレクサンドル・イワノヴィッチ ロシア科学アカデミー極東支部東北学際研究所, 歴史学民族学研究室, 研究室長
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 千島アイヌ / 千島列島 / カムチャツカ半島 / オホーツク文化 / 続縄文文化 / 動物骨 / 石器 / カムチャツカ / 考古学 / 先史学 / 生業 / 交易 |
研究成果の概要 |
15世紀に成立した千島アイヌは,当初はカムチャツカ半島南部を本拠地としていたが,18世紀初頭以降に北千島を中心的な居住地とするようになったことが近年の考古学的研究から明らかになっている。千島列島とカムチャツカでは資源量が大きく異なることから,カムチャツカからの「撤退」によってその経済は大きく変容したと考えられる。本研究の目的は,そうした経済の変化の内容を,千島列島とカムチャツカ半島から出土した動物骨の構成や石器の製作方法・利用方法を手がかりに明らかにすることにある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,国内外から注目を集めているアイヌ語使用集団の文化や経済には高い多様性があること,文字記録が多く残されている18世紀以降の状況がどこまでも遡るわけではなく,歴史的に形成されてきていることを実物資料を使って実証的に提示することができる点に本研究の学術的意義がある。千島アイヌの人口は1884年の色丹島への強制移住後に激減し,現在は文化継承者はいないとされている。そうした集団の知られざる歴史を復元し,将来へと伝えていくべき新たな知見がえられた点に,本研究の社会的意義がある。
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