研究課題/領域番号 |
15KK0040
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菊池 敏正 東京大学, 総合研究博物館, 特任助教 (10516769)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
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キーワード | 標本 / 文化財 / 保存 / 彫刻 / 3D / 博物館 / 芸術 / 修復 / 漆 / 学術標本 / 美術 / レプリカ / 保存修復 |
研究成果の概要 |
東京大学大学博物館に収蔵された標本には、20世紀初頭に海外から輸入された標本が多く現存する。それらは、来歴等の歴史的な情報が残されている一方、技法構造に関する情報は、非常に乏しい状況にある。本研究は、国内に輸入された学術標本の中でも、イギリスから輸入された標本について、ヴィクトリア&アルバート美術館の収蔵品を参考に調査しつつ、技法材料の研究を進めることを目的とした。また実践的な制作を実施し、研究成果の具体的な公開発表に努めた。研究成果の一部は、ヴィクトリア&アルバート美術館にて開催された「Lustrous Surfaces」展にて公開され、加えて、ドイツにおいても同様に研究成果を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内に現存する文化財は、様々な種別があり保存、修復に対するアプローチも様々である。合成樹脂を使用する修復技術は、樹脂の開発も含め西洋からの輸入に頼る部分も多くある。近年では、膠や漆等の伝統的な材料も少しずつ使用されており、制作された風土に合う材料が適している場合もある。しかし、研究対象とする学術標本は、生産国と保存する国が異なるケースがあり、超域的に研究を進めなければならないと考える。本研究において、国際的に複数の研究機関が持つ共通の課題を、学術標本を通じて研究していくことは、学術的な意義があるだけでなく、展覧会を通じた社会的な貢献を目指すことも出来る。
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