研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
イオン液体を原料とし、ホウ素と窒素を含有するゼオライト鋳型炭素の合成に成功し、異元素に起因する電気化学的性質の変化を確認した。また、金属有機構造体と多孔性カーボンとの融合を志向した研究を進め、規則構造性カーボン材料を鋳型フリーで調製する方法の開発に成功した。ゼオライト鋳型炭素の形成機構ならびに構造解析に関しても化学的視点からより深い理解が進み、カーボン科学が大きく進展した。さらに、カナダ国内の多くの研究者らの研究室を訪問し、研究ディスカッションを行うと共に新しい共同研究を複数開始することができた。
白金などの貴金属は触媒の分野では大量に消費されているが、資源の枯渇が世界的な問題となっている。そこで本研究では、貴金属と同じ働きをする触媒を、カーボンや安価な遷移金属といった資源豊富な元素で置き換えるための基礎的検討を行った。いわば現代の錬金術である。カナダの専門家らの協力を得て化学的手法を駆使することで、従来は不可能であった化学構造が明確なカーボン系新触媒の開発に成功した。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 5件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 7件、 招待講演 9件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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