研究課題/領域番号 |
15KK0217
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
無機工業材料
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
宮元 展義 福岡工業大学, 工学部, 准教授 (80391267)
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研究協力者 |
Davidson Patrick Université Paris-Sud, Laboratoire de Physique des Solides, Professor
浅沼 浩之
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | ナノシート / DNA / 液晶 / コロイド / ssDNA / 小角散乱法 |
研究成果の概要 |
液晶性を示していない粘土鉱物ナノシートコロイドに僅かなDNAを添加すると、強い液晶性が誘起された。これは、当初予想されていなかったDNAとナノシートの間の強い引力相互作用に起因するものであることが明らかとなった。 次に、ナノシート表面に蛍光分子末端ssDNAを共有結合によって固定化する事を試みた。凍結乾燥六ニオブ酸ナノシートを出発物質として、シリル化剤との反応等によって生成物を得た。蛍光顕微鏡観察などから、DNAの固定化が確認され、また、修飾されたssDNAが相補的塩基配列のssDNAと二重鎖を形成することを確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
無機ナノシートやその集積体は、触媒能や光機能などのさまざまな特性を示すことから、機能材料を構築するための基礎部品として注目を集めてきた。一方、DNAは自在に連結可能な塩基配列に基づく「分子情報」を有しており、分子コンピューティングや、プログラマブルなナノ構造構築などのDNAテクノロジー研究が盛んに行われている。本研究では、DNAとナノシートの複合化を行うための基礎的知見を得ることができ、学術的に大きな進展がえられた。今後、ナノシートとDNAに基づく様々な機能材料の設計が可能となり、新しい省エネ材料や高性能デバイスなどが開発されることが期待され、社会的にも大きな意義のある成果である。
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