研究課題/領域番号 |
15KK0218
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
有吉 慶介 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海域地震火山部門(地震津波予測研究開発センター), 研究員 (20436075)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
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キーワード | 海溝型巨大地震 / 黒潮蛇行 / 余効すべり過程 / 海底地殻変動 / 海洋変動 / 機器ドリフト |
研究成果の概要 |
海溝型巨大地震が発生した後、その周辺では時間遅れを伴ってゆっくりとしたすべりが伝播し、余震が発生する要因の一つとなっている。この現象について、A.摩擦特性に基づく条件の絞り込み、B.海底地震津波観測網のデータを用いた海底地殻変動の検出、という2つの観点から国際共同研究を行った。 Aとして、カリフォルニア大学バークレー校およびカリフォルニア工科大学(コートダジュール大学へ異動)との共同研究として共著で国際学術誌上で発表した。 Bとして、マサチューセッツ工科大学およびロードアイランド大学と海洋変動成分の解析手法について議論すると共に、米国地質調査所およびワシントン大学との共同研究締結へと繋がった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1944年の東南海地震~1946年の南海地震や、1854年の安政地震のように30時間差で発生した事例のように、どうして時間差を伴った海溝型巨大地震が発生するのか、その時間差が異なる要因として地質的にどのような条件の違いがあるのか、について、地震・地質・海底掘削などの観点から検証できる可能性を新たに示した。 これを事前に海底地殻変動として直接検知するために、海底観測網のデータから海洋変動成分をどのようにして分離するのかについて、今後の観測計画を米国研究者と話し合い、米国海洋大気庁(NOAA)をはじめ、当初予定していなかったかたちで共同研究が発展する機会となった。
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