研究課題/領域番号 |
15KK0278
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
新谷 政己 静岡大学, 工学部, 准教授 (20572647)
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研究協力者 |
ワグナー マイケル ウイーン大学, 微生物学部, 教授
スマラ コーネリア
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
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キーワード | プラスミド / 宿主 / 嫌気性細菌 / 複合微生物系 / 接合伝達 / FISH法 / プラスミドキャプチャリング |
研究成果の概要 |
プラスミドが宿主に与える生理的機能(薬剤耐性など)を指標とするのではなく,その接合伝達能自体を指標にしたプラスミドの収集を行った結果,既知・未知のものを含む自己伝達性プラスミドを多数取得した.よく知られたIncP-1群の他に, PromA群とよばれる,これまで見過ごされてきたグル-プのプラスミドを多数取得し,遺伝子の水平伝播における重要性を示した.また,得られたプラスミドについて,種々の条件における宿主域を比較したところ,酸素濃度の違いや,プラスミド自体の塩基組成の違いによって,その見かけの宿主域が変化することも判明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,自然界で遺伝子の水平伝播を実際に担っているプラスミドに関するこれまでの知見は,まだ不足していることを示している.こうしたプラスミドの探索を続けると共に,それらの宿主域を明らかにすることで,微生物の進化・適応機構を促すプラスミドの伝播経路の一端が明らかになると期待される.また,薬剤耐性遺伝子の伝播が各国で深刻な問題を引き起こしているが,本現象にもプラスミドの接合伝達機構が深く関与しており,本成果はこうした分野の研究者にも重要な知見を与える.
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