研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
本研究では、独・マックスプランク研究所Treutlein博士の元でCamp博士らとともにヒト立体臓器のシングルセルRNAシークエンス解析を実施した。構成細胞をそれぞれ別々に培養した際と、複数の細胞種が混ぜ合わされ立体的な組織が構成される際に初めて発現が見られる分子を詳細に解析することにより、細胞間相互作用に関わるシグナル候補を明らかにした。このシグナル候補分子の情報を元に機能解析を実施し、実際に複数のシグナル候補が立体的な細胞間相互作用に寄与することを明らかにした(Camp JG, Sekine K et al, Nature 2017)。
本研究によって、生体内で見られる複数の細胞種により構成される立体的な組織における細胞間相互作用の一旦を明らかにし、従来の平面培養における課題を明らかにした。また、本手法によって立体的な細胞間相互作用の新たな解析手法を提示することが出来た。これらの成果は、幹細胞生物学を背景に立体臓器の再構成技術をもつ日本側研究者とシングルセルRNAシークエンス解析の先駆者であるドイツ側研究者の国際共同研究によってはじめて成しえた成果と言える。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 8件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件) 図書 (1件) 産業財産権 (4件)
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