研究課題/領域番号 |
15KK0349
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
諸藤 陽一 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (40437869)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 血液脳関門 / 脳卒中 / ペリサイト / 転移性脳腫瘍 / 血液脳関門モデル / 初代培養細胞 / in vitro BBB model / ドラッグリポジショニング / がん / ぺリサイト / 3次元モデル / 脳虚血 / サイトカイン / 脳血管内皮細胞 / アストロサイト / 中枢神経系薬剤開発 |
研究成果の概要 |
生命科学研究の重要なゴールはその成果を実際の治療の現場に還元することにある。薬剤開発の現場においては、その技術が格段に飛躍したにも関わらず、中枢神経系薬剤の開発は遅々として進んでいない現状がある。我々はこの問題を解決すべく、灌流型3次元血液脳関門モデルの開発を行った。その過程で、脳血管内皮細胞は継代せずに使用すべきこと、および脳ペリサイトが癌の脳転移に拮抗的に働いていることを見出し、英文学術誌に発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は大きく二つの意義を提示できる。一つは脳ペリサイト機能を強化する治療戦略で脳転移を予防できることを示し、癌患者のQOL向上に大きく貢献できる可能性を提示した。もう一つは、現在世界で広く使用されている血液脳関門モデルの一部は不適切であることを示すデータを示しており、適切な脳血管内皮細胞を使用し、実験することが中枢神経系疾患治療薬開発に重要であることを提示した。これは薬剤開発の現場での注意を喚起するものである。
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