研究課題/領域番号 |
15KT0074
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
構成的システム生物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
和田 洋 筑波大学, 生命環境系, 教授 (60303806)
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研究分担者 |
矢田 哲士 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 教授 (10322728)
市瀬 夏洋 京都大学, 情報学研究科, 助教 (70302750)
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研究期間 (年度) |
2015-07-10 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2015年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 遺伝子制御ネットワーク / 形態進化 / 棘皮動物 / 軟体動物 / ネットワーク理論 / 発生システム浮動 / 遺伝子ネットワーク / ヒトデ / ウニ / 幼生骨片 / SPILE遺伝子群 / 新規遺伝子 / 砂時計モデル / 転写制御ネットワーク / 新規細胞タイプ |
研究成果の概要 |
動物の形態進化は遺伝子の変化によりもたらされた。形態形成を司る遺伝子は転写制御というネットワークの形で機能している。このネットワークの特徴が、突然変異や環境変動に対するロバスト性に関する要求によって、どのように形作られてきたかを明らかにした。また、軟体動物と棘皮動物の初期発生過程の研究から、この転写制御ネットワークが従来考えられてきたよりも、非常に多様であることも明らかになった。発生過程に大きな変更をもたらさないネットワークの多様性が、生物の多様な形態の創出に結びついていた可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物の進化は人が人生よりもはるかに長いスケールで進行する現象なので、一般社会に理解が浸透しにくい。自然選択の概念は比較的受け入れ安いが、選択の素材となる形態の多様性が遺伝子の書き換えからどのようにもたらされるかについて、わかりやすく説明することが求められている。本研究は、そのような形態の多様性の創造プロセスに、遺伝子制御機構のネットワークとしての性質が深くかかわることを示したものであり、社会の進化という現象の理解の増進に貢献した。
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