研究課題/領域番号 |
16300102
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
小林 和人 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90211903)
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研究分担者 |
八十島 安伸 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00273566)
小林 憲太 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (70315662)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 線条体 / 介在ニューロン / γ-アミノ酪酸 / 神経回路 / イムノトキシン / パルブアルブミン / ソマトスタチン / 運動制御 / GABA性介在ニューロン / 薬物誘導 / 遺伝子改変マウス / イムノトキシン細胞標的法 |
研究概要 |
線条体は、運動制御、運動学習、報酬行動などの重要な脳機能を媒介する大脳基底核神経回路において中心的な役割を果たす脳領域である。線条体には、形態的および電気生理学的応答によって区別される複数のGABA性介在ニューロンが存在するが、それぞれの行動生理学的な作用については十分研究が進んでいない。本研究では、特に、ソマトスタチン(SST)あるいはパルブアルブミン(PVA)を含有するGABA性介在ニューロンの行動生理学的な役割と両者のニューロンが線条体神経回路を調節する機構の解明に取り組んだ。遺伝子発現の特異性に依存して特定ニューロンを破壊する手法であるイムノトキシン細胞標的法を利用して、それぞれのニューロンを線条体回路から除去し、この動物の運動制御機能および線条体回路の変化の解析を試みた。SST含有ニューロンでIL-2Rαを発現する遺伝子改変マウスの線条体内にイムノトキシンを投与し、標的ニューロンの選択的な除去を誘導した。このニューロンの除去による運動機能への影響を解析し、SST含有ニューロンは運動行動の抑制に関与することを示唆した。また、PVAを含有する線条体GABA性介在ニューロンの役割を明らかにするために、PVA遺伝子の制御下にIL-2Rαを発現する遺伝子改変マウスの作製を試みた。マウス胚性幹細胞の標的遺伝子座の翻訳領域にIL2R-YFPカセットが挿入された細胞株をスクリーニングし、複数の相同組換え体細胞を選別することができた。今後、これらの細胞を利用して遺伝子改変マウスを作製し、イムノトキシン細胞標的法を応用したPVA含有介在ニューロンの行動生理学的な役割の解析を行う計画である。
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