研究課題/領域番号 |
16310172
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
天童 睦子 名城大学, 人間学部, 助教授 (50367744)
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研究分担者 |
国広 陽子 武蔵大学, 社会学部, 教授 (10308017)
木脇 奈智子 (大脇 奈智子) 羽衣国際大学, 人間生活学部, 助教授 (00280066)
太田 由加里 田園調布学園大学, 人間福祉学部, 助教授 (90310432)
宮崎 聖子 福岡女子大学, 文学部, 助教授 (70401601)
室井 尚恵 西武文理大学, サービス経営学部, 助教授 (60269355)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ケア / ジェンダー / 若者 / 介護 / 教育 |
研究概要 |
本研究は、若者のケア意識ケア倫理、ケア経験の実態を実証的調査研究によって明らかにし、ジェンダーの観点からケア意識の形成に影響を与える社会的・文化的要因を分析することを主な目的とする。3ヵ年にわたる本研究では、第一にフェミニズム視点によるケア研究の理論的枠組みを整理し、ジェンダー視点にたった若者のケア意識研究の分析軸を検討した。その上で、ケアワーカー男女への聞き取り調査(ミクロ分析)、若年層男女を対象とした質問紙調査(統計的分析)を実施し、それらの統合的検討を通して、ジェンダー平等なケアワークの実現に向けた課題を明らかにした。研究組織者全員の協力体制のもと、研究計画に沿って研究の理論的・実証的深化を図った。研究成果は報告書としてまとめたほか、4件の学会報告(国際ジェンダー学会、日本社会学会、日本社会福祉学会)を行うなど、研究成果の積極的発信に努めた。実証的研究による主な知見は次の通りである。 1.聞き取り調査の実施と分析 聞き取り調査(平成16-17年度)では、男性介護職を中心に、介護、看護、保育に携わる若年層男女を対象に詳細なインタビューを実施し、職業キャリアの形成過程、家族関係、ジェンダー意識など多岐にわたる内容を分析した。ケアワークを志向する契機として子ども時代のケア経験、家族(親、祖父母)の影響が明らかになったほか、ジェンダー化されたケア労働の実情、男性の参入によるジェンダー構造の流動可能性について示唆を得た。 2.質問紙調査の実施と分析 聞き取り調査の知見をふまえ、平成17年度には質問紙調査「若者のケア意識調査」(回収数1171票)を実施し、若年層男女のケア意識全般を把握し、ケア分野(介護、看護、福祉)で学ぶ学生と、一般学生の比較分析を行った。ケアワーク志向学生の職業観、キャリア形成過程への家族の影響、男性がケア職に就く際の困難性の認識度など、多様な知見が得られた。
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