研究課題/領域番号 |
16500582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
池田 京子 信州大学, 教育学部, 教授 (60283222)
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研究分担者 |
東原 義訓 信州大学, 教育学部, 教授 (90143172)
中山 裕一郎 信州大学, 教育学部, 教授 (80155895)
小川 昌文 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (30177141)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 音楽の基礎能力 / 聴音 / 和音 / 訓練システム / ICレコーダー / 一斉指導 / 診断テスト / 反復学習 |
研究概要 |
学力テストなどにより、数値的にその能力を測ることのできる分野では、その国際比較も行われているが、音楽の技術的な能力を数値等で客観的に測ることは、今まで行われてこなかった。また、計算や漢字の練習のように、日々の反復学習によって培われるものは、生来の才能や幼年期の訓練に、大きく左右されるものではない。しかしながら絶対音感に代表されるように、音楽の基礎能力に関しては、才能や、訓練を始める時期に、大きく関係すると考えられてきた。聴音をはじめとする音楽の基礎能力の育成は、学齢期のいつから始めても、日々訓練を重ねることによって十分に可能であると考えられる。本研究により、音楽の基礎能力を向上させる訓練システムを開発することで、小・中学校の音楽教師がすべての子どもに、音楽的な才能とは関係なく、音楽の基礎能力を身につけさせることができると考えた。これらの知見にもとづき、初年度はまず、訓練を受ける前の子どもたちの実態調査に重点を置く研究を行った。また、同時に日本の音楽教育に関する構造、問題、展望についての考察も行った。平成17年度は初年度に開発した「和音聞き分け診断テスト」という聴音ソフトを改良し,midi端子付ピアノを用いてCAI教材「聴こえる?」を作成した.そして,小学5年生に対して実施し、データを取得した。また、教育学部と附属学校における授業支援及び音楽の才能教育に関する考察を行った。平成18年度は、そのデータをもとに日々反復練習をさせることのできるICレコーダーによる訓練教材を開発し、児童ひとりに一台ずつを持たせ集中的な訓練を実施した。民間の音楽教室やクラブ活動の影響等も考え合わせなくてはならないが、児童の反応は一様に「楽しかった、もっとやりたい」「わからなかった和音が聴き取れるようになった」など、達成感を得られたものが多く報告され、大きな手ごたえとともに本研究目的を達成できた。
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