研究課題/領域番号 |
16520340
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
|
研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
杉浦 正好 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30235874)
|
研究分担者 |
八田 玄二 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (00238023)
野呂 忠司 愛知学院大学, 文学部, 教授 (40218376)
南 隆太 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (60247575)
アントニー ロビンズ (ロビンズ アントニー) 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80324466)
アンソニー ジェラルド・ライアン (ライアン アントニー・ジェラルド / アントニー ジェラルド・ライアン / ライアン アンソニー ジェラルド) 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (30345938)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,580千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 180千円)
2007年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 教員養成 / 小学校英語教育 / 小中連携 / ベトナム / 韓国 / 文字指導 / 中小連携 / リテラシー / シンガポール / ベトナムの英語教育 / 現職教育 / 現職教員教育 / 韓国の英語教育 |
研究概要 |
公立小学校の英語教育が現実味を帯びつつある昨今、英語教員養成に求められる「教養」(リテラシー:literacy)は、これまでとは質的に異なるという観点から研究を進めてきた。従来、英語科教員養成における文化的教養教育とは、「英学」の発展形としての「英米文学教育」を基盤にしたものであり、文学的教育が英語教員の「文化的教養」の中心であることが暗黙のうちに了解されてきた。このような認識の反動により、英語教育における必要以上の実用重視と文学的教養の否定へと向かって今日に至っている。この状況を再検討するために、英語を母語としないアジア諸国の実情を調査し、日本の英語科教員養成に相応しい「文化的教養教育」のあり方を研究してきた。 この研究プロジェクトを通して、韓国・ベトナム・シンガポールの教育実践者とネットワークを構築し、教員養のあり方について踏み込んだ調査と議論を行うことができた。現地では、英語の授業観察のみならず、授業実施者や教育行政担当者と協議を実施し、各学校で展開される授業の成功例・失敗例などを検証することにより、優れた教育実践の背景にあるべき「英語教員の文化的教養」のありかたを帰納的に構築しようと努めた。 その結果、(1)小中高を一貫する系統的な英語教育のカリキュラムを作り、各学年に応じた教授内容を精選すべきであること、(2)早期英語教育を、表面的な語学運用能力の向上に偏るのではなく、文字指導を含めた教養(リテラシー)教育を積極的に実施すべきであること、(3)教員養成と現職教育の充実を図るべきであることを確認した。 「文化的教養教育」の内容の検討には、既存の枠組みに基づくのではなく、シラバスや教科書の作成も含めた優れた実践を支える理論的背景を調査する必要がある。これまでの成果を基に、研究代表者を中心にして研究の深化の可能性を探る予定である。
|