配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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研究概要 |
交通基盤施設として航空機の走行により高頻度の維持補修・補強を余儀なくされている空港舗装を取り上げ,エキスパートシステムによる空港舗装ライフエクステンション化技術について研究を行った.以下に研究成果の概要を示す. 1)舗装材料の疲労・破壊特性に基づく舗装内部の欠陥の進行状態の解明 舗装内部の欠陥は,舗装表層・基層のアスファルトコンクリートに見られることから,アスファルトコンクリートの曲げ特性と疲労曲げ特性について検討を加えた,特に,再生アスファルトコンクリートに注目し,その疲労抵抗性について詳細に検討を行った. 2)赤外線画像解析・打音音響解析に基づく高速・高精度非破壊構造調査法 空港アスファルト舗装の高速・高精度非破壊舗装構造調査法として,舗装に衝撃荷重を加えてその応答として得られるたわみ形状に注目する方法と舗装表面の温度や打撃音に注目する方法の二点について検討した.前者は,舗装構造全体の健全度を評価する方法であり,FWD(Falling Weight Deflectometer)を用いるシステムを構築した,後者については,舗装表・基層における層間剥離のような内部欠陥を検出することを目的としており,それらの適用性について検討した. 3)技術者不在でも実行可能な予防保全・補強エキスパートシステム 舗装予防保全・補強エキスパートシステムは,原因推定・検定,補修要否判定および工法選定の三つから構成される.本研究では,補修要否判定については2)で,補修工法選定については1)で検討した.また,破損の原因推定・検定に関わるものとして,舗装表面の破損状態をPRI(Pavement Rehabilitation Index)により定量化する手法とそれによる舗装破損状況の経年変化について検討した.
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