研究課題
基盤研究(C)
(1)11q23転座型急性リンパ性白血病の細胞傷害因子感受性11q23転座型急性リンパ性白血病は難治性であり化学療法に対する同種造血幹細胞移植の優位は確認されていない。11q23転座型急性リンパ性白血病細胞株9株のうち1株が弱いTRAIL感受性を示したが8株は高度のTRAIL耐性を示し、TRAIL耐性機序としてはDR4/5受容体の低発現の関与が示唆された。臨床検体でも細胞株と同様にDR4とDR5の発現が低くTRAIL耐性を認めた。従って、TRAIL耐性が11q23転座型急性リンパ性白血病でGVL効果が弱いことの一因である可能性が示唆される。(2)T細胞型急性リンパ性白血病(T-ALL)の細胞傷害因子感受性T-ALL由来細胞株7株で高いFasL感受性を示す一方でTRAIL耐性傾向を示すことを確認した。Fasは高発現されている一方でDR4・DR5の低発現がTRAIL耐性の機序であると考えられた。臨床検体でもFas陽性でDR4/5陰性でありTRAIL耐性を認めた。T-ALLに対するGVL効果にはTRAILよりもFasLが関与している可能性が示唆された。(3)Philadelphia染色体(Ph1)陽性白血病の小胞体ストレス誘導剤によるTRAIL耐性の克服Ph1陽性白血病細胞株12株中5株でDR4/5の発現が低くTRAIL耐性であった。最近、小胞体ストレスによってTRAIL受容体が誘導される可能性が報告されたことから、小胞体ストレスを誘導するタプシガルギンやツニカマイシンの効果を解析したところ、高率にDR4/5が誘導されてTRAILに対する感受性が高まることを確認した。
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